2018年1月13日(土)、のしお一丁目保育園にて、
「保育と療育の現場、よりよい職場環境とは~養成校が期待すること~」をテーマに
東京教育専門学校、前副校長の鴫原晶子先生にお越しいただき講演会を開催しました。

会場はのしお一丁目保育園の遊戯室を使用して、
約70名と、たくさんの人数で埋まりました。
お隣同士の方と指定された項目に沿って
会話を楽しむワークショップで研修が始まりました。
誰もが、自然と笑顔で相手の目をみて話をしていましたが、
これこそ人と関係を作る基本だということを先生からお話しいただきました。
そのあと、学生さんと日々過ごす先生の視点で
今の若い方の傾向についてのお話がありました。
スマートフォンの普及、ゆとり教育の影響、などからか、
一昔前とは様変わりしていて、
実習に出ても「人見知り」をアピールする、自分の健康管理もままならない、
礼儀を教えてもらえていないが本来持っているものは素直でよい子、などなど、
育ちが年齢に追いついていない若者像が思い浮かびました。
このような学生さんを実習生として受け入れ、さらには新人職員として採用し、
眠っている本来の力を引き出していかねばならない現場としては
さらに度量と力量をつけていかなければならないのだということも分かりました。
私達はそのように、人を育てつつも、自分自身も磨き続けなければなりません。
仕事をしていく中で自らの課題を見つけて、自分のために先行投資を心がけ、
学び、努力しアピールポイントを持ち、自信をつけて進んでいく。
こうして周囲の人も自分も大切にすることが、
よい職場の環境を作っていくことなのだということが伝わってきました。
先生はまとめに、現場に期待することとして、
①学ぶ姿勢を持つつづけること
②傾聴・受容・共感できる人になること
をあげて下さいました。
最後は、私達への贈り物として、絵本『あなたがうまれたひ』を読み聞かせて下さいました。
人は誰もがたくさんの人にたくさんの環境に待ち望まれて生まれてきました。
その命を精一杯輝かせ、周りの人とともに繋がりながら、
次世代につなげていけるよう、がんばっていこうと思う時間となりました。
昼食をとりながら、5つのグループに分かれてのわいわいがやがや(YG会)のあとは
それぞれでの話し合いをまとめ全体への報告会がなされました。
保育士、作業療法士、施設長など様々な職種から感想、意見、質問が出され
有意義な意見交換の場となりました。
望先生からの、「保育士に限らず全ての人にとって傾聴・受容・共感と
常日頃皆さんに伝えていることをすべて鴫原先生が話してくださいました。
子ども達が将来ぐるぐるといろんな道をたどりますが
初めに出会う場に皆さんが携わっているということに誇りを持って頑張っていきましょう」
という結びの言葉で研修会は終了しました。

終了後はのしお一丁目保育園園舎の見学もしていただくことができました。
のしお一丁目保育園
山岸洋美